皆さんこんにちは。今回は、災害発生後の最も重要な時間――「72時間」をどう生き抜くかに焦点を当てた、防災実践ガイドを解説します。
大規模災害が発生すると、電気・水道・通信などのライフラインが停止し、救助や支援もすぐには届かない場合があります。特に「発災後72時間」は、生死を分ける最初の壁とも言われており、自分の防災力が何よりも重要になります。
発災直後の対応から、サバイバルに必要な知識と心構えまで、すぐに実践できる内容をお伝えします。
ぜひ一緒に学んでいきましょう。
1. まず何をする?災害発生直後の初動行動
命を守る第一歩は「パニックを避け、冷静に動く」ことです。
- 安全確保が最優先:建物の倒壊や火災の危険がある場所から即座に離れる。屋外なら電柱・ガラスなどの落下物に注意。
- 負傷の確認と応急手当:自分・家族のけがをチェック。止血・骨折対応・気道確保など基礎知識が重要。
- 正しい情報収集:テレビ、ラジオ、防災アプリなどで正確な情報を得る。SNSのデマには注意。
- 余震への備え:家具やガラスに近づかず、逃げ道を常に確保する。
「安全・応急・情報・余震」この4点セットを意識することが初動成功のカギです。
2. ライフラインが止まったときのサバイバル術
電気・水道・ガスが止まったと仮定して、「どう生活するか」を想定しておくことが重要です。
水の確保と節水術
- 備蓄水は1人1日3Lが目安。ポリタンク・ペットボトルで最低3日分。
- 飲み水と生活用水(トイレ・洗浄)は分けて管理。お風呂の残り湯や雨水も活用可能。
- 飲料水の濾過・煮沸・浄水タブレットの活用も有効。
食料のやりくり
- 常温保存できる食品(缶詰・アルファ米・クラッカー)を主軸に。
- 火を使わず食べられるものを優先し、ガス・燃料を節約。
- 食器はラップをかけて使用すると洗浄不要で衛生的。
照明と通信手段の確保
- 懐中電灯・ランタン・ソーラー充電器は必須。ろうそくは火災リスクに注意。
- モバイルバッテリーの複数所持と、節電モードの活用を。
夜間のいざという時の備えについての詳しい記事はこちらです「もしも夜中に地震が起きたら、、」
3. 避難行動と地域とのつながり
安全な避難をするためには、日頃からの意識と事前準備が物を言います。
- 避難の判断基準:建物倒壊の危険・火災・津波・洪水・土砂災害が近いなど、危険が明確な場合はすぐ行動。
- 徒歩避難が基本:渋滞・道路寸断のリスクがあるため、徒歩を前提に避難ルートを複数把握しておく。
- 地域との連携:避難所では協力が基本。物資はすぐには届かないため、助け合いの意識が重要。
高齢者・障がい者・ペットの対応も、家族・地域内で事前に役割分担を決めておきましょう。
地域のつながりの力についてはこちらです「近所付き合いが防災に役立つ、、、」
4. 心の備えも忘れずに
過酷な状況下で最も必要なのは、「自身の心の置き方」です。
- 情報過多にならない:不安な情報に振り回されず、自分の目と耳を信じる。
- 家族で声をかけあう:特に子どもや高齢者には安心感を与えることが大切。
- 睡眠と食事を大切に:無理せず、できるだけ休息を取りましょう。
- 簡単なストレッチや深呼吸でリフレッシュ。
サバイバルとは、「生き残る技術」と同時に、「心を守る術」でもあります。
まとめ:72時間を生き抜く備えが、命を守る
以下に、災害後72時間を乗り切るためのチェックポイントをまとめました。
チェック項目 | 備えはあるか? | 補足 |
---|---|---|
飲料水(1人3L×3日分) | ✅ / ❌ | 家族分を忘れずに |
非加熱で食べられる食品 | ✅ / ❌ | アレルギーや好みにも配慮 |
懐中電灯・モバイルバッテリー | ✅ / ❌ | 電池の劣化も定期確認 |
応急手当用品の備え | ✅ / ❌ | 傷・骨折・止血対策 |
避難所・連絡方法の家族共有 | ✅ / ❌ | 日頃の話し合いが重要 |
おわりに
いかがでしたか。
災害後の72時間は、救助や支援が届くまでの「命をつなぐ時間」です。
普段の生活では考えにくいことも多いですが、いざという時に役立つのは、「事前の準備」と「心の余裕」。
今日のうちに、自宅の備蓄や避難ルート、家族との連携を見直してみてください。
あなたと大切な人の命を守るために――この72時間を乗り切る力を、ぜひ身につけておきましょう。
今回もありがとうございました。
コメント