皆さんこんにちは。今回は、台風や集中豪雨による浸水被害への備えと避難のポイントについて解説します。
近年では、都市部でもわずか数時間の豪雨で道路や住宅が冠水するケースが増えていますよね。
「うちは川の近くじゃないから大丈夫」と思っていても、排水が追いつかないだけで家が床上浸水するリスクは十分あります。
そこで、家庭でできる水害対策と、いざというときの避難行動を具体的に紹介します。
ご家族で話し合うきっかけにしてくださったら嬉しいです。
1. 浸水リスクの見える化が第一歩
目安として、「最大想定」で浸水深50cm以上の地域に住んでいる方は、避難の判断を早めに。
- まずは自宅や勤務先周辺が「浸水リスクの高い場所」かどうかを確認しましょう。
- **ハザードマップ(国交省・自治体の公開資料)**を活用して、浸水の深さ・避難所・水の流れを確認してください。
- 特に注意すべきは次のような場所です:
- 川・用水路の近く
- 地形的に低い土地(旧河川・埋立地)
- 地下鉄・地下道・地下駐車場のある周辺
2. 家の中の浸水対策で被害を最小限に
水のうや土のうを常備しておくと、短時間でも家への浸水を軽減できます。
- 浸水は「床下・床上」で分けて考えましょう。どちらでも対策は必要です。
- 家庭で今すぐできる備えには以下の例があります。
- 貴重品・家電製品は床より高い位置に移動
- 電源タップ・コンセント周りの防水対策(ビニールや防水カバー)
- 排水口・トイレからの逆流防止用の栓や「水のう」(ごみ袋に水を入れて封をする)を常備
- 車は浸水しない高台・立体駐車場などに避難させておく
3. 水害時の避難タイミングと注意点
「まだ大丈夫」ではなく「そろそろ危ないかも」で避難開始が鉄則。
- 水害の避難は、「地震の直後に逃げる」のとは違い、事前の判断がカギ。
- 行政の避難情報(警戒レベル3〜5)を常に確認しましょう。
避難時のポイント:
- 夜間の避難は極力避ける。日没前に移動を完了させるのが理想。
- 徒歩避難が原則。車は浸水で立ち往生するリスクがある。
- 水が足元にあるときは、長靴より運動靴のほうが安全(長靴は中に水が入ると動きづらい)。
- 川や水路の近く・地下道・アンダーパスは絶対に通らない。
4. 家族・地域との連携が命を守る
- 避難時には、家族が別々に行動してしまうリスクも。
- あらかじめ「水害時の連絡方法」「集合場所」「避難所ルート」を共有しておきましょう。
家族間で決めておくこと:
- スマホが使えない前提で、安否確認の手段(災害伝言ダイヤル等)
- 雨が強いときの最寄りの避難場所・時間帯ごとの行動方針
- 高齢者や子どもを優先して早めの避難行動
また、近所に一人暮らしの高齢者や障害のある方がいる場合は、避難の声かけや同行も地域防災の大切な役割です。
まとめ:水は静かに、でも確実に迫ってくる
いかがでしたか。
「うちは大丈夫」ではなく、「備えておいてよかった」と思える行動が防災の本質です。
✔️ 自宅の浸水リスクはハザードマップで必ず確認
✔️ 家具・電気機器の配置や排水の逆流対策は日頃から備える
✔️ 避難は早め早めの判断が命を守るカギ
✔️ 家族間で避難ルートや連絡方法をあらかじめ話し合っておく
いざという時、慌てず行動できるよう、日頃から少しずつ準備していきましょう。
準備は裏切りません。今がチャンスです。
今回もありがとうございました。
コメント