皆さんこんにちは。今回は、避けるべきNG避難行動について解説していきます。
「避難」と聞くと、安全な場所に移動する行動を思い浮かべると思います。しかし、実はその避難先や避難方法が、かえって危険を招くこともあります。
災害時に命を守るためには、「やってはいけない避難行動」も知っておくことがとても大切です。
あなたや家族の安全を守るために、ぜひ確認してみてください。
1. 車での避難に頼りすぎる
災害時、車で避難しようとする人は多いです。しかし、これは状況によっては危険です。
- 渋滞による立ち往生 → 特に地震や豪雨時は道路が大混雑し、身動きが取れなくなります。
- ガス欠やバッテリー切れ → 停電時にはガソリンの補給も困難になることがあります。
- 浸水地域での車の使用 → 水深30cm程度でも車は動かなくなり、命の危険が高まります。
徒歩で避難できる準備も必ずしておきましょう。
2. 川や海沿いに避難する
「広い場所だから安全」と思って、川沿いや海沿いに逃げるのは非常に危険です。
- 津波や河川氾濫のリスク → 雨が降っていなくても、上流の豪雨で急に増水することもあります。
- 土手の崩壊や道路の冠水 → 見た目以上に道路が危険な場合も多く、流されてしまう可能性があります。
避難所が遠くなったとしても、安全なルートを通って内陸や高台など安全な場所を目指しましょう。
3. 頑なに自宅での待機を選択
「家が一番安全」と思って避難せずにいるのも、時には命取りになります。
- 建物の倒壊や火災のリスク → 特に木造住宅や古い家屋では注意が必要です。
- 避難のタイミングを失う → 状況が悪化してからでは避難が困難になることもあります。
自身の育った家から逃げることを選択する辛さはとても分かりますが、そんな家族を助けようと、若くして命を失った友人がいました。
行政の避難情報には常に耳を傾け、早めの判断を心がけましょう。
4. 他人の行動に流される
周囲が避難していないと、自分もそのままでいいと思いがち(正常性バイアスと言います。)ですが、それは危険です。
- 「大丈夫だろう」は危険な思い込み → 自分の命は自分で守るしかありません。
- 集団心理による判断ミス → 不安なときほど、人に同調し付いていきたくなるものです。冷静に情報を確認して行動することが大切です。
正確な情報を得て、状況に応じた判断を自分で下すようにしましょう。
5. 災害発生直後に無理に避難する
地震直後や大雨のピーク時にあわてて避難するのは、かえって危険を増やします。
- 余震や建物の倒壊リスク → 建物から飛び出すことで、落下物に当たる可能性も。
- 強風・豪雨の中の移動 → 足元が滑りやすく、視界も悪くなるため非常に危険です。
状況を見極めて、避難のタイミングを逃さないことが大切です。
まとめ
いかがでしたか。
災害時の避難には「やるべきこと」と同じくらい「やってはいけないこと」が存在します。今回紹介したNG避難行動を避け、安全な行動を心がけましょう。
- 車に頼りすぎず、徒歩避難の準備も忘れずに
- 川や海沿いではなく、内陸や高台へ
- 自宅待機に固執せず、避難の判断を柔軟に
- 他人に流されず、自分で情報を確認して行動
- 災害直後は無理に動かず、安全を確保してから避難
事前に正しい知識を持っておくことで、いざという時の判断が命を守ります。しっかり備えて、ご自身も、大切な人も守れる人になりましょう。
今回もありがとうございました。
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