皆さんこんにちは。今回は、家庭でできる応急手当の基本と、よくあるケガや症状への対応法を解説します。
家庭内でのケガや急な体調不良は、誰にでも起こり得るものです。
そんな時、救急車を呼ぶべきか迷う状況や、病院へ行くまでの応急処置を知っておくことで、安心感が全然違いますよね。
本記事で、正しい知識を身につけ、いざという時に冷静に対応できるようにしましょう。
1. 応急手当の基本ルール
(1) まずは状況を冷静に判断する
応急手当をする際は、焦らず冷静に状況を確認することが大切です。
✔ 意識の有無を確認する(呼びかけに反応があるか)
✔ 出血や呼吸の状態をチェックする
✔ 周囲の安全を確保する(火やガラス片がないか)
✔ すぐに救急車を呼ぶべき状況か判断する
救急車を呼ぶべきか迷った場合は、「#7119(救急相談センター)」に電話すると、医師や看護師が対応をアドバイスしてくれます。
(2) 応急手当の基本三原則
応急手当を行う際は、次の三原則を意識しましょう。
✔ 「生命を守る」(意識・呼吸・心拍の確認)
✔ 「悪化を防ぐ」(適切な処置で状態を悪化させない)
✔ 「回復を助ける」(安静にし、医療機関へつなぐ)
2. よくあるケガ・症状の応急処置
(1) 切り傷・すり傷の手当
✔ 出血がある場合は清潔なガーゼで圧迫(強く押さえる)
✔ 傷口は水道水で洗い流し、異物がないか確認
✔ 傷が深い場合はすぐに病院へ(3cm以上の傷や、血が止まらない場合)
✔ 消毒液は使わず、絆創膏やガーゼで保護(最近の医学では消毒よりも自然治癒が推奨)
(2) やけどの対処法
✔ すぐに流水で10~20分冷やす(氷や氷水はNG)
✔ 衣服が貼り付いている場合は無理に剥がさない
✔ 広範囲のやけどや水ぶくれがある場合は病院へ
✔ ワセリンや軟膏は自己判断で塗らない(病院で適切な処置を受ける)
(3) 鼻血が出た時の対処
✔ 頭を少し前に倒し、小鼻をつまむ(5~10分間圧迫)
✔ 上を向かない(血が喉に流れ込み、むせる原因になる)
✔ ティッシュを鼻に詰めるのは避ける(取り出すときに再び出血する可能性あり)
✔ 20分以上止まらない場合は病院を受診
(4) 打撲や捻挫の対処
✔ まずは「RICE処置」を行う
- Rest(安静):患部を動かさない
- Ice(冷却):氷や冷却材で冷やす(20分を目安に)
- Compression(圧迫):包帯やテーピングで適度に固定
- Elevation(挙上):患部を心臓より高くして腫れを防ぐ
✔ 腫れや痛みがひどい場合は骨折の可能性があるので病院へ
(5) のどに異物を詰まらせた時の対処
✔ 咳ができる場合は、無理に取ろうとせず咳を促す
✔ 咳ができない場合(窒息の危険がある)は背中を叩く
✔ 背中を叩いても異物が取れない場合は「ハイムリック法」を試す(おへその上を圧迫し、異物を吐き出させる。なお妊婦にはやらない。)
✔ 意識がない場合はすぐに救急車を呼び、心臓マッサージを行う(関連記事はこちら「心臓マッサージの方法」)
特に小さな子どもや高齢者は誤嚥しやすいため、食事中は目を離さないようにしましょう。
3. 家庭で準備しておきたい救急セット
いざという時に備え、家庭に救急セットを常備しておくことが大切です。
✔ 清潔なガーゼ・包帯・医療用テープ
✔ 絆創膏(大・中・小のサイズ)
✔ 消毒用アルコール(傷の周りを消毒するため)
✔ ピンセット(トゲ抜きなどに使用)
✔ 体温計
✔ 冷却シート・保冷剤
✔ 使い捨て手袋(感染症対策)
✔ 常備薬(持病がある場合)
また、非常用の持ち出し袋にも救急セットを入れておくと安心です。
4. 応急処置と病院受診の判断基準
(1) 自宅で対応可能なケース
✔ 小さなすり傷・軽度のやけど
✔ 鼻血がすぐに止まる場合
✔ 軽い打撲や捻挫(腫れや痛みが軽度)
(2) すぐに病院を受診すべきケース
✔ 傷口が深く、血が止まらない
✔ やけどが広範囲または水ぶくれがひどい
✔ 強い頭痛や吐き気を伴う頭部の打撲
✔ 意識がもうろう(呼びかけても目を開かない)としている、呼吸が苦しそう
症状が重い場合は、ためらわずに119番に通報しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
家庭でのケガや急病時に適切な応急手当ができると、症状の悪化を防ぎ、命を守ることにつながります。
✔ 冷静に状況を確認し、応急手当の基本を押さえる
✔ よくあるケガや症状の対処法を覚えておく
✔ 救急セットを家庭に備え、すぐに使えるようにする
✔ 病院に行くべきか迷ったら、救急相談センター「#7119」に相談
日頃から備えておけば、いざという時に慌てずに行動できるようになります。
今日からできる対策を始めてみましょう!
今回もありがとうございました。
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