皆さんこんにちは。今回は、非常食の賞味期限切れを防ぐ方法や、バランスの良い備蓄のコツを解説していきます。
災害時に欠かせない非常食。しかし、いざというときに開封したら「賞味期限が切れていた」「栄養が偏っていた」という話はよく聞きます。
非常食は備えるだけでなく、そのもしもが来るまで、管理し続けなければならないというところが難しいですよね。
そのヒントをいくつかにまとめていますので、一緒に学んでいきましょう。
1 非常食の賞味期限切れを防ぐ管理方法
(1) 賞味期限の記録を徹底する
非常食は長期保存が可能ですが、賞味期限が永久ではないため、定期的なチェックが必要です。
記録をするのが面倒ですが、そこさえしてしまえば後は備蓄しておくだけです。最初だけ、頑張りましょう。
✔ 食品ごとに賞味期限をリスト化(スマホのメモやノートに記録)
✔ 食品にラベルを貼り、期限が近いものを目立つ場所に置く
✔ カレンダーやアプリを活用し、期限が近づいたら通知がくるよう設定
(2) ローリングストック法を活用する
「備蓄している非常食を定期的に消費し、食べた分を買い足す」方法をローリングストック法といいます。
✔ 日常の食事に非常食を取り入れ、定期的に入れ替える
✔ 毎月1回、非常食を食べる日を決めて循環させる
✔ 食べた分だけ補充し、常に新しい食品をストックする
この方法を取り入れることで、賞味期限切れを防ぎつつ、非常食の味や食感に慣れておくこともできます。
2 非常食の栄養バランスを見直す
(1) 炭水化物ばかりに偏らない
非常食として定番の乾パン・アルファ米・カップ麺は、手軽で保存期間が長いため便利ですが、炭水化物に偏りがちです。
✔ たんぱく質を補うため、ツナ缶や豆類をストックする(現在は豆腐の非常食もあります)
✔ ビタミン・ミネラル補給のために、フリーズドライ野菜や乾燥果物を取り入れる
(2) カロリー不足に注意する
避難生活ではエネルギー消費が増えるため、カロリー不足にならないよう意識することが大切です。
✔ ナッツ類やチョコレートなど、高カロリーの食品も備える
✔ オイル漬けの缶詰(さば缶、オリーブオイル漬けツナなど)を活用する
(3) 水分補給を忘れない
非常食だけでなく、水の備蓄も重要です。
✔ 1人1日3リットルを目安に備蓄する(飲料水+調理用)
✔ 経口補水液やスポーツドリンクをストックし、脱水症状を防ぐ
3 家族構成やライフスタイルに合った非常食の選び方
(1) 子どもや高齢者がいる家庭の対策
✔ 高齢者向けにやわらかい食品(おかゆ・ゼリー飲料)を備える
✔ 子どもが食べ慣れたお菓子やレトルト食品を用意し、ストレスを軽減(粉ミルクも忘れずに)
(2) 持病やアレルギーがある場合の備蓄
✔ アレルギー対応食品(グルテンフリー・乳製品不使用など)を確保
✔ 塩分制限が必要な場合、減塩タイプの食品を選ぶ
4 非常食の保管場所と管理の工夫
(1) 保存場所を分散させる
✔ 自宅の複数の場所に分けて保管(玄関・寝室・キッチンなど)
✔ 職場や車にも非常食を備えておく
(2) 保管環境を整える
✔ 直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で管理
✔ 真夏の車内など、温度が上がりやすい場所には保存しない
5 いざという時の非常食の活用方法
(1) 温めなくても食べられる食品を用意する
災害時は調理が難しくなることを考えると、そのまま食べられる非常食を備えることが重要です。
✔ レトルト食品(開封するだけで食べられるもの)
✔ パンの缶詰(加熱不要でそのまま食べられる)
(2) 調理が必要な場合の工夫
✔ カセットコンロとボンベを備えておく(最低3日分)
✔ 水を使わずに調理できるアルミホイル調理を試してみる
まとめ
いかがでしたか。
非常食は備えるだけではなく、管理と栄養バランスを考えることが重要です。
✔ 賞味期限を記録し、ローリングストック法で管理
✔ 炭水化物だけでなく、たんぱく質やビタミンを意識する
✔ 家族構成や健康状態に合わせた食品を選ぶ
✔ 保存場所を分散し、すぐに取り出せるようにする
✔ 加熱なしで食べられる食品も準備し、調理の工夫を学ぶ
いざというときに非常食をしっかり活用できるよう、日頃から管理を徹底し、定期的に見直すことが大切です。しっかり備えていきましょう。
同時に非常用持ち出し袋も用意してしまいましょう。こちらの記事でそのヒントを解説しています。【非常用持ち出し袋の考え方】
今回もありがとうございました。
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