データから見る火災を未然に防ぐ!日常生活で注意すべき点

防災

 

皆さんこんにちは。今回は、火災をデータの観点から未然に防ぐための日常生活について解説していきます。

火災の怖さは皆さんご存知のとおりかと思います。

日常生活の中で、何が良い行動で、何が注意すべき行動なのか、一緒に学んでいきましょう。

 

1 データについて

まず、火災のデータについて振り返ってみましょう。

データの根拠は「令和5年版の消防白書」です。

  • 火災は全国で3万6,314件起こっています。これは、1日あたり約99件の火災が発生していることになります。
  • 火災の内訳の約半数が建物火災です。また、建物火災のうち、住宅での死者数が1,065人で、建物火災による死者数の約9割です。これを見ると日常生活の大半を過ごすであろう住宅の火災対策は、とても大切なことと言えます。

2 原因別から見る

火災の原因別に見ると、「たばこ・たき火・こんろ」の順に多くなっています。

  • たばこは、件数として3,209件(全火災の8.8%)起こっており、主な理由は、灰皿等ではなく、不適当な場所への放置によるものが最も多くなっています。
    • 対策:寝タバコや、捨てられずに積み上げられた灰皿から出荷した等が火災の原因になると考えられることから、清掃と喫煙スペースの整理整頓が重要になります。
  • こんろは、件数として2,771件(全火災の7.6%)起こっており、ガスこんろによる火災が2,336件と多くなっています。こんろからの出火の主な理由は、消し忘れによるものが最も多くなっています。
    • 対策:調理中に他の事柄に対処している場合に出火していることが考えられます。「こんろを使用中に離れる際は火を止めること」を徹底し、消し忘れ防止機能等がついているこんろ(SIセンサー付きのこんろ)を利用するなど、ハード面の対策も効果的です。

3 損害額から見る

火災損害額の大きさは「電灯電話等の配線」が原因である場合が、一番高く全ての火災損害額(約1,017億円)のうち約51億円となっています。

「電灯電話等の配線」とは、屋内の配線や器具についているコードなどの配線のことを言います。

これの特徴としては、家に人がいない間や、寝ている間に発生してしまう点が特徴で、第一発見が遅れるため被害額が多くなることが考えられます。

 対策:以下のようなことが効果的です。

  • 使用しない時はコンセントをこまめに抜く
  • タコ足配線をやめる
  • コードを束ねたり折れ曲がりが無いように使用する
  • プラグにホコリをためない

4 時期、時間から見る

  • 月別の出火件数を見ると「12月」が最も多くなっており、冬季~春季にかけて多く発生しています。これは、暖房器具を多く使うことや空気が乾燥しやすいことが挙げられます。
    • 対策:暖房器具の周りに燃えやすいものを置かないことや、石油ストーブをつけたまま就寝したりしないことが大切です。
  • 時間別の出火件数は「13時~15時」の間が最も多くなっていますが、時間別の死者数は「23時~6時」の時間帯で多くなっています。また、外部の人間から火をつけられる放火されやすい時間帯は「16時」となっています。
    • 対策:出火時間、死者数の時間帯を挙げましたが、共通して言えることは、いち早く出火に気づく事が大切です。別記事で取り上げた、住宅用火災警報器を設置し、火災が起こったとしても、早期に消火できたり、避難できる環境作りが大切です。

放火に関しては、燃えやすいものを屋外に置いておかないことが大切です。特にゴミや段ボール等は放火犯にとって、とても火をつけ易いものです。自宅内もそうですが、庭などの自宅の外も綺麗にしておきましょう。

5 まとめ

いかがでしたでしょうか。

データから見ると、火災に対してどのように対策すれば良いか見えてきますね。

これからも、掃除と整理整頓を中心に、防火対策を行っていきましょう。

終わりたいと思います。ありがとうございました。

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