皆さんこんにちは。今回は、災害時の交通手段の確保について解説していきます。
災害が発生すると、公共交通機関の停止、道路の寸断、ガソリンの供給不足などにより、移動が困難になることがあります。
特に都市部では、通勤・通学時に被災し、帰宅困難者となるケースも少なくありません。
こうした状況に備えて、非常時にどのような移動手段を確保できるのかを知っておくことが重要です。
一緒に学んでいきましょう。
1 徒歩での移動を想定した準備
(1) 帰宅困難時の徒歩帰宅対策
地震や台風などで電車やバスがストップした場合、多くの人が徒歩で帰宅することになりますが、ずっと長距離を歩くことは難しく、途中で休憩や水分補給が必要になります。
徒歩帰宅のポイント
✔ 徒歩ルートを事前に確認(ハザードマップを活用)
✔ 歩きやすい靴を会社や学校に常備
✔ 最低限の防災グッズを持ち歩く(水・軽食・モバイルバッテリー・地図など)
備えておきたいグッズ
- 防水性のある靴・スニーカー(意外と盲点です)
- 地図(スマホの電池切れに備えて紙の地図も)
- ヘッドライトや懐中電灯(夜間移動用)
- ホイッスル(助けを求めるため)
(2) 避難所までの徒歩ルートを確認
自宅や職場から避難所までのルートを確認し、災害時に歩くことを想定した訓練を行っておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
2 自転車の活用
災害時、電車やバスが動かなくなった場合に、自転車は有効な移動手段となります。
特に都市部では、自転車を利用することで徒歩よりも早く、安全に移動できる場合があります。
(1) 自転車を活用するメリット
- 渋滞や交通規制の影響を受けにくい
- 長距離の移動が可能(徒歩よりも体力を温存できる)
- ガソリン不要で環境にも優しい
(2) 事前の準備
- 自転車を所有していない場合、レンタルサイクルサービスを活用(シェアサイクルが利用可能か確認します。ただ、災害時はすでにレンタルされている事でしょう。)
- ヘルメットや雨具を備えておくと便利です。
- 災害時の駐輪場所を事前に確認しておきましょう(避難所や安全な場所に駐輪できるか)。
3 車の利用とそのリスク
(1) 車を使うメリット
- 悪天候でも移動可能(雨・風を防げる)
- 荷物を多く運べる(家族や高齢者の移動にも適している)
- 車内で待機できる(エアコン・充電設備が使える)
(2) 車移動のリスク
しかし、災害時に車を使用する際にはいくつかの問題点があります。
- 道路が寸断される可能性(橋やトンネルの崩落、地割れなど)
- ガソリン不足(被災地では給油が困難になる場合が多い)
- 渋滞発生のリスク(避難が集中し、道路が麻痺する)
対策として
✔ 燃料は常に半分以上入れておきましょう(災害時のガソリン不足に備える。)。
✔ 避難所の駐車スペースを確認しておきます。
✔ カーナビやラジオを活用し、最新の道路情報を入手します。いつも通れる道がそうでない場合も多いです。
4 公共交通機関の非常時対応を把握する
(1) 鉄道・バスの運行状況を確認
大規模災害が発生した際、鉄道やバスの運行が停止する可能性があります。そのため、交通機関の復旧見込みや代替手段を事前に把握しておくことが大切です。
- 各鉄道会社の防災対応を調べておく(運行停止の基準、代替輸送手段)
- 自治体の災害時交通計画を確認(シャトルバスの運行予定など)
(2) 帰宅困難者向けの対応を知る
東京都などの都市部では、企業や自治体が帰宅困難者向けの対応を進めています。
- 駅や公共施設での待機場所の確保
- 一斉帰宅の抑制(無理に帰宅せず、安全な場所で待機することが推奨される)
- 災害時のバス運行ルートの設定
また、帰宅困難者に関する記事はこちらです。
5 非常時に備えるべき移動手段のまとめ
以下にメリットと注意点をまとめています。お住まいの地域状況や仕事場への距離等で選択してください。
移動手段 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
徒歩 | どこでも移動可能、電力不要 | 長距離移動が困難、体力消耗 |
自転車 | 機動力が高い、燃料不要 | 保管場所の確保が必要 |
車 | 悪天候に強い、大量の荷物を運べる | ガソリン不足、渋滞のリスク |
公共交通機関 | 長距離移動が可能 | 運行停止の可能性、混雑 |
✔ 徒歩と自転車を基本にし、状況に応じて車や公共交通機関を活用することが重要です。
✔ 会社や自宅での防災準備と、避難ルートの確認を事前に行うことで、スムーズな移動が可能になります。
まとめ
いかがでしたか。
災害時には、通常の移動手段が使えなくなる可能性があります。
そのため、複数の移動手段を想定し、事前に準備をしておくことが大切です。
非常時の移動手段確保のポイント
✔ 徒歩移動のルートを確認し、必要な備えを整える
✔ 自転車の活用を検討し、シェアサイクルの利用可能性を調べる
✔ 車を使う場合は、ガソリンや避難ルートを事前にチェック
✔ 公共交通機関の非常時対応を把握し、無理な帰宅を避ける
いざというときに困らないよう、今からできる対策を進めておきましょう。
今回もありがとうございました。
コメント