皆さんこんにちは。今回は水害の対応策について解説していきます。
近年、気候変動の影響で大雨や台風が激しさを増し、津波・洪水・土砂災害といった水害のリスクが高まっています。
こうした災害が発生したとき、適切な避難行動をとれるかどうかが生死を分けることもあります。
本記事を読むと、事前の準備と正しい行動を知ることができ、自分や大切な人を守るための一つの知識となるはずです。
一緒に学んでいきましょう。
1 津波からの避難行動
津波の危険性:津波は、地震や海底の地殻変動によって発生し、わずか数分で沿岸部に押し寄せる災害です。
一度発生すると、時速数百キロで移動し、想像以上の破壊力を持っています。
津波避難のポイント
- 強い揺れを感じたら、すぐに高台へ避難
- 揺れが収まるのを待たずに行動を開始する
- すぐに「津波警報・注意報」を確認する
- 「津波避難ビル」や「指定避難場所」を事前に把握しておく
- 海抜10m以上、または3階建て以上の頑丈な建物が目安
- 車で避難せず、徒歩で移動する
- 渋滞や道路の陥没で移動が困難になる
- 津波は繰り返し襲ってくるため、避難解除まで戻らない
- 第一波が最も大きいとは限らず、何度も襲来する
ポイント:津波が発生する可能性のある地域では、「最短で高台に逃げるルート」を確認しておきましょう。
2 洪水からの避難行動
洪水の危険性:洪水は、大雨や台風によって川の水位が上昇し、氾濫することで発生します。
水深が30cmを超えると歩くのが困難になり、50cmで車が浮くほどの力を持っています。
洪水避難のポイント
- 「警戒レベル3」以上の情報が出たら避難準備を開始
- 警戒レベル4(避難指示)で必ず避難を開始
- 避難指示が出ていなくても、周囲の水位が上昇したら自主避難
- 危険を感じたら、垂直避難(高い建物の上層階へ)も選択肢に
- 外に出ると流される危険がある場合は、無理に移動せず高い場所へ
- 長靴は履かず、運動靴で避難する
- 長靴は水が入ると重くなり、歩けなくなる
- 夜間は避難を早めに開始する
- 暗闇では水の流れや深さが分かりにくく、転倒や流されるリスクが高まる
ポイント:自宅周辺の「ハザードマップ」を確認し、浸水の危険があるエリアを把握しておきましょう。
3 土砂災害からの避難行動
土砂災害の危険性:大雨が続くと地盤が緩み、土砂崩れや地すべりが発生しやすくなります。
崩壊した土砂は時速数十キロで流れ下り、一瞬で建物を飲み込む危険性があります。
土砂災害避難のポイント
- 警戒レベル3(高齢者等避難)で早めに移動開始
- 警戒レベル4(避難指示)で全員避難が必要
- 「土砂災害警戒区域」に住んでいる人は特に注意する
- ハザードマップで自宅の危険度を確認しておく
- 以下の前兆を感じたら、すぐに避難
- 山から異音がする(ゴロゴロ、ピシッという音)
- 川の水が急に濁る、流木が増える
- 地面にひび割れができる、木が傾く
- 斜面の反対側へ避難する
- できるだけ山とは反対方向へ移動し、崩落に巻き込まれないようにする
ポイント:土砂災害は急に発生するため、天気予報をこまめにチェックし、早めの避難を心がけましょう。
4 避難の基本ルール
どの水害でも、避難のタイミングと方法が大切で、命に関わる可能性が高まります。
避難時の基本ルール
- 「避難情報(警戒レベル)」を把握し、早めに行動
- 避難ルートを事前に確認し、夜間は懐中電灯を持つ
- 持ち物は最小限にし、リュックにまとめる
- 家族と連絡手段を決めておく(災害用伝言ダイヤル「171」など)
ポイント:事前準備と冷静な判断が、自分と家族の命を守ることにつながります。
5 非常用持ち出し袋の準備
水害時の避難には、持ち出しやすく必要最低限の荷物をまとめておくことが重要です。
必須アイテム
アイテム | 目的 |
飲料水(500ml×3本) | 脱水防止 |
非常食(アルファ米、ビスケット) | 空腹対策 |
懐中電灯(LED) | 夜間の視界確保 |
懐中電灯(LED) | 夜間の視界確保 |
モバイルバッテリー | スマホの充電 |
ホイッスル | 助けを求めるため |
携帯ラジオ | 最新情報の確認 |
防水ポーチ | 貴重品の保護 |
ポイント:水害では水に濡れるリスクが高いため、荷物は防水対策をしておきましょう。通常の防災バックの記事はこちら「防災バックの中身を解説!」
まとめ
いかがでしたか。
水害は事前の準備と迅速な行動が生死を分ける災害です。
✔津波はとにかく「高台へ」すぐに避難
✔洪水は「警戒レベル4」で必ず避難開始
✔土砂災害の前兆を見逃さず、早めの行動
✔ハザードマップと避難ルートを事前に確認
✔非常用持ち出し袋を準備し、いつでも避難できる体制を整える
災害はいつ発生するかわかりません。
今からできる備えを始め、安全な避難行動を身につけましょう。
今回もありがとうございました。
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