皆さんこんにちは。家族で作る避難計画について解説していきます。
災害が発生したとき、冷静に行動できるかどうかは事前の準備にかかっています。
家族全員が「避難先」「連絡手段」「持ち出し物」を共有しておくことで、慌てることなく、安全に避難することができます。
以上の3点を意識し、一緒に準備していきましょう。
1 家族で話し合って避難ルートを決める
災害時に最も重要なのが、安全な避難経路を確認し、家族全員で共有しておくことです。
避難ルートの決め方
- 自宅の周辺の危険箇所を確認する:ハザードマップを活用し、洪水・津波・土砂災害などのリスクがある場所を確認するとともに、ブロック塀や老朽化した建物の近くは避けましょう。
- 最寄りの避難所を確認する:徒歩で行ける避難所を2~3ヶ所決める(災害の種類によって避難所が異なる場合もあるためです。)。 また、自宅避難が可能な場合も想定し、食料や水の備蓄を準備しておきます。
- 家族が別々の場所にいる場合の集合場所を決める:学校や職場にいる場合、どこで落ち合うかを決めます。「第一避難所」「第二避難所」など複数の候補を用意するとなお安心です。
実際に想定した後は、避難ルートを実際に歩いてみると、危険をより具体的に把握できます。
2 緊急時の連絡方法を決める
災害時には、携帯電話の回線が混雑してつながりにくくなることがあります。
そんなときのために、家族間の連絡方法を決めておきましょう。
災害時の連絡手段
- 災害用伝言ダイヤル(171)を利用する:「171」+ 自宅の電話番号(携帯電話番号も可能)を録音することで、家族がメッセージを確認できます。
- LINEを活用する:LINEの「ノート」機能を使って、家族の安否情報を共有します(トーク画面だと、重要な情報が埋もれてしまう恐れがあります。)。また、電池節約のためにトークを長押ししてできる「リアクション」機能も相手が安心します。
決めておくべきポイント
- 「安否報告は●●(祖父母の家)にする」など、共通の連絡先を決めましょう。
- スマートフォンのバッテリー切れに備えて、モバイルバッテリーを常備しましょう。
いざというときに慌てないよう、家族で実際に「171」を試してみるのがおすすめです。
3 非常用持ち出し袋を準備する
避難時にすぐに持ち出せるよう、家族全員分の非常用持ち出し袋(防災バック)を準備しておきましょう。
持ち出し袋の基本セット(例:| アイテム | 目的 | )
- | 非常食(カロリーメイト・乾パンなど) | 食料確保 |
- | 懐中電灯+予備電池 | 夜間の避難に備える |
- | モバイルバッテリー | スマホの充電 |
- | 救急セット(絆創膏・消毒液・常備薬) | ケガ・体調管理 |
- | 防寒具(カイロ・レインコートなど) | 気温変化への対応 |
- | 貴重品(現金・身分証・保険証のコピー) | 避難先での手続き |
上記は一例です。
基本的な揃え方の考え方はこちらの記事を参考にして下さい。
4 災害時のやることを決める
家族全員が落ち着いて行動できるよう、事前に「やることリスト」を作成し、やることを決めておくことも重要です。
やることの例(例:| ◻︎ | 役割 | 内容 | )
- |◻︎ | 避難ルートの確認 | 家族を安全なルートで避難させる |
- |◻︎ | 非常持ち出し袋の持ち出し | 持ち出し袋を玄関付近に準備 |
- |◻︎ | 連絡係 | 祖父母や親戚に安否を連絡 |
- |◻︎ | 高齢者やペットのサポート | 避難時にサポートし合う |
※ 左側の四角はチェック欄です。
よくあるのが役割分担を決めておくことです。
しかしそれでは、担当者が不在の場合、内容の抜けにつながります。
やることリストを冷蔵庫等に貼っておけば、慌てることなく、迅速な避難が可能です。貼る場所の転倒防止を忘れずに。
5 防災マニュアルを作成し、定期的に見直す
作成した避難計画は、一度決めたら終わりではなく、定期的に見直して更新することが肝です。
防災マニュアルの作成手順
- A4用紙に避難ルート・連絡先・持ち出し品リストを記入
- やることリストとともに冷蔵庫や玄関の壁に貼って、いつでも確認できるようにする。
- 年に1回、避難訓練を兼ねて内容を見直す(防災の日など)。
- 子供が成長したら、その年齢に合わせた計画に修正します。
常に目につく場所に貼っておくことが大切です。
まとめ
いかがでしたか。
災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、家族全員で避難計画を立て、防災マニュアルを作成しておくことが大切です。
✔ 避難ルートを決めて、実際に歩いて確認する。
✔ 緊急時の連絡方法を事前に話し合う。
✔ 非常用持ち出し袋を準備し、必要なものをリストアップ。
✔ 家族で「やることリスト」を決め、スムーズに避難できるようにする。
✔ 作成した防災マニュアルを定期的に見直し、アップデートする。
「もしも」の時に備えて、今すぐ家族で防災マニュアルを作成してみましょう。
今回もありがとうございました。
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