緊急時の応急処置:止血・骨折・やけどの対応法

防災

皆さんこんにちは。今回は骨折等の外傷の対応について解説していきます。

突然の事故や災害時、適切な応急処置を行うことで命を救うことができます。

特に「止血」「骨折」「やけど」は身近で起こりやすく、正しい知識を持っていれば、重症化を防ぐことができます。

本記事では、それぞれの応急処置の方法をわかりやすく解説しますので、よろしくお願いします。

1 応急処置の基本:緊急時に冷静に対応するためのポイント

応急処置を行う際に最も重要なのは、冷静に判断し、適切な処置を行うことです。

何より、怪我等をした人は気が動転していることが多いため、処置より、その痛みや不安に寄り添ってあげることも大切な要素ということも覚えておいて下さい。

応急処置の基本手順

  1. 周囲の安全を確認する:二次災害を防ぐため、危険がないか確認します。
  2. 傷病者の状態を確認する:意識があるか、呼吸や出血の状況を把握します。
  3. 必要に応じて救急車を呼ぶ(119番通報)。
  4. 適切な応急処置を行う:止血・骨折・やけどの状態に応じた処置を実施します。
  5. 医療機関へ搬送する:応急処置の後は速やかに病院へ。救急車でなくても、タクシーなどの交通機関等を利用した方が、市町村全体の救急医療を有効活用できます。なお、無理は禁物です。

2 止血の方法と注意点:正しい圧迫止血と応急処置の手順

止血方法は出血の種類によって異なります。

圧迫止血法

  1. ガーゼや清潔な布で傷口を押さえる。
  2. 10分程度、しっかりと傷口を押さえます。
  3. 出血が止まらない場合は、さらに強く押さえる。
  4. 傷口を心臓より高くしましょう(可能な場合)。手足の傷なら、患部を持ち上げて血流を少しでも抑えましょう。

動脈出血の場合

血が噴き出すような出血は、緊急性が高いため、タオルなどを傷口に体重をかけるように強く押し当て、すぐに救急車を呼びましょう。

止血後のケア

血が止まったら、傷口を清潔に保ち、可能であれば包帯を巻きます。

NG行為
× 傷口を水で洗い流すこと(感染リスクがある)。
× 傷口に直接消毒液をかけること(組織を傷める可能性がある)。

こんな場合はすぐに病院へ!
✔ 傷口が深い・大きい場合(1cm以上の切り傷)
✔ 15分以上圧迫しても出血が止まらない場合
✔ 釘やガラスなど鋭利なものが刺さったままの場合

また、圧迫止血をする側は、血液感染の可能性があるので、ビニール手袋をするか、それが無ければ、ビニール袋を手に被せて血液に触れないよう気をつけましょう。

3 骨折時の応急処置:固定方法と病院へ運ぶ際の注意

骨折の可能性がある場合、無理に動かさず、固定して搬送することが重要です。

骨折の判断基準としては次の3つです。

  • 強い痛みがある。
  • 腫れや変形が見られる。
  • 患部を動かせない、または異常な動きをする。

次に、骨折時の応急処置の方法を紹介します。

固定する

木の板、新聞紙、雑誌等で患部を動かさないように固定しましょう。固定する際は、骨折した部分だけでなく、その上下の関節も含めると安定します。

冷やす

腫れや痛みを抑えるために、タオルに包んだ氷で冷やします。同じく腫れ防ぐため、可能ならば心臓より高い位置にあげておきましょう。

NG行為
× 無理に動かすこと。患部を引っ張ること。
× 自分で関節を元の位置に戻そうとすること。

4 やけどの応急処置:重症度の見極めと適切な対応

やけどの処置を誤ると、症状が悪化したり、跡が残る可能性があります。

以下がやけどの重症度です。

  • 軽度(Ⅰ度):日焼け等で赤くなる、ヒリヒリする → 冷水で冷やし、保湿
  • 中度(Ⅱ度):水ぶくれができる → 冷やし、水ぶくれを破かないように保護
  • 重度(Ⅲ度):皮膚が白くなる、黒く焦げる → すぐに救急車を呼ぶ

次に応急処置の流れです。

  1. すぐに冷やしましょう(15~30分)。
  2. 流水で患部を冷やします(氷や氷水は使用しない)。
  3. 患部を清潔な布で覆いましょう。
  4. 水ぶくれは破らないように注意です。
  5. 必要に応じて病院へ行きましょう。

NG行為
× 直接氷を当てること(血行が悪くなり悪化します)。
× クリームや油を塗ること(熱がこもり、悪化の原因になります)。

やけどの処置は迅速に!症状がひどい場合は、ためらわずに病院へ行きましょう。

5 救急車を呼ぶべきケースと家庭でできる応急処置の限界

応急処置はあくまで「応急」対応であり、状況によってはすぐに医療機関に搬送する必要があります。

救急車を呼ぶべきケース

✔ 血が止まらない時(15分以上圧迫しても止まらない)
✔ 骨折しており、明らかに変形している時
✔ やけどが広範囲にわたる時、または顔・関節部分にある時
✔ 意識がもうろうとしている時、呼吸が苦しそうな時

「これくらいなら大丈夫かな?」と迷う前に、安全を優先しましょう!

まとめ

いかがでしたか。

止血・骨折・やけどの応急処置は、正しい知識があれば適切に対応できます。

いざというときに備え、今回の内容をしっかり覚えておきましょう。

あなたの行動が、大切な人の命を救うかもしれませんね。

今回もありがとうございました。

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