皆さんこんにちは。今回は車中泊の避難について解説して行きます。
車をお持ちの方は、災害時の選択肢の一つとして候補に上がっているのではないでしょうか。
その際の心構えや注意点などが伝われば良いと思います。
1 車中泊避難のメリット・デメリット
災害時、避難所が満員だったり、自宅が損壊している場合、車中泊避難を選ぶ人も多くいますよね。
しかし、車中泊にはメリットだけでなく、注意すべきデメリットもあります。
メリット
- プライバシーの確保:避難所では多くの人と空間が一緒のため、プライバシーが守りにくいですが、車中泊ならある程度の個室感が確保できます。
- 防犯面の安心感:鍵をかけられるため、少し安心です。
- ペットとの避難が可能:避難所によってはペットの受け入れが制限されている場合もありますが、自分の車の中なら一緒に避難できます。
デメリット
- エコノミークラス症候群:長時間(大体3~4時間と言われています。)同じ姿勢でいると、血流が悪くなり血栓ができる危険があります。その血栓が心臓に運ばれ、心臓内の血管が詰まり、致命傷になります。
- 暑さ・寒さ対策が必要:特に夏場は車内が高温になり、冬場は冷え込みが厳しくなります。
- 燃料の確保が重要:エアコンや電源を使うためにガソリンや電力を消費するため、燃料の確保が必要です。
2 安全な駐車場所の選び方と防犯対策
車中泊をする際は、場所選びが非常に重要です。安全かつ快適に過ごせる場所を確保しましょう。
安全な駐車場所の条件
- 自治体が指定する避難所の駐車場:公式に避難場所として認められている場合は、車中泊ができます。もしものサポートも受けやすい場所です。
- 道の駅や高速道路のサービスエリア:一時的な避難先として利用できますが、長期滞在は避けましょう。そもそも避難場所ではありませんので、迷惑にならないよう、お気をつけください。
- 商業施設の駐車場(許可がある場合):許可を得たうえで、一時的な避難として利用することも可能です。
防犯対策
- ドアの施錠を徹底:夜間や就寝時は必ず鍵をかけておきましょう。意外と乗っている場合は忘れやすいです。
- 窓にカーテンやサンシェードを設置:外からの視線を遮ることで、防犯と快適性を向上させましょう。
- 貴重品の管理:財布やスマホは寝るときも手の届くところに置き、外から見えないようにしましょう。外から見えてしまうとリスクが上がります。
3 快適に過ごすための必須アイテムと準備
車中泊では限られたスペースで快適に過ごすために、事前の準備が重要です。
必須アイテム
- 寝具(マット・寝袋・毛布):車の座席は寝るためには少し硬いため、エアマットやクッションを準備すると快適に眠れます。
- モバイルバッテリー:スマホの充電用に、5000mAh以上(大体のスマホが1回フル充電できます。)のバッテリーを準備しておくと安心です。
- トイレグッズ:ポータブルトイレや吸水シートを用意しておくと、夜間でも安心です。災害時に公園や施設のトイレは止まっていると考えておきましょう。
- 換気グッズ(小型扇風機・網戸):暑い季節は特に必要で、窓を少し開けた状態で換気できるよう工夫しましょう。虫対策も重要ですね。
4 健康管理のポイント!エコノミークラス症候群を防ぐ方法
車内での長時間の滞在は、エコノミークラス症候群のリスクがあるため、しっかりと予防策を講じましょう。
- 定期的に体を動かす:1時間ごとに軽くストレッチをしましょう。
- 足を高くして寝る:クッションや衣類を丸めて、足を少し高くすると血流がよくなります。
- 水分補給をこまめに行う:血液の水分量を増やすために、1日1.5L以上の水を摂取するよう心がけましょう。
5 長期化した場合の対策!燃料・食料・衛生管理の工夫
災害の影響が長引くと、車中泊生活が数日以上続くことも・・・その場合、燃料や食料、衛生環境の管理が重要です。
燃料の管理
- できる限りガソリンは満タンに近い状態で維持しましょう。災害時にガソリンスタンドは渋滞ができるほど混雑しやすくなります。燃料が不足した場合は、アイドリングを最小限にするなど、燃料をあまり使わないように工夫しましょう。
食料の確保
- 長期保存が可能なレトルト食品・缶詰・カロリーメイトなどを備蓄しておきましょう。また、火を使わずに食べられる食品も便利です(ツナ缶・クラッカーなど)。
衛生管理のポイント
- 簡易トイレを準備し、使用後は密封して処理します。車の中で使うタイプではなく、一般的なトイレに被せて使用するものが便利です。
- ウェットティッシュや水の使わないシャンプーなどを活用してストレスを少しでもすくなくしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
車中泊避難は、プライバシーが守れるという利点がありますが、長期間続くと健康や衛生面の問題が出てきがちです。
そのため、事前にしっかり準備をしておき、万が一に備えましょう。
今回のポイント
✔ 安全な駐車場所を選ぶ(自治体の避難所、道の駅など)
✔ エコノミークラス症候群を防ぐため、定期的に体を動かす
✔ トイレグッズなどの必需品を事前に準備
✔ 防犯対策としてドアを施錠し、貴重品の管理を徹底
✔ 長期化に備え、燃料・衛生管理も考慮する
終わりたいと思います。
今回もありがとうございました。
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