補足資料です。
用語の理解のためわかりやすく記載したつもりです。
あくまで参考に捉えて下さい。
1 延べ面積(延床面積)とは
建物の各階の床面積の合計を指します。建築基準法等で定義されており、建築物の規模を表す指標です。
具体的には、建築基準法第2条第1項第3号に以下のように規定されています。
「延べ面積とは、建築物の各階の床面積(主要構造物で囲まれた部分の水平投影面積)の合計をいう。」
主要構造物:壁、柱、床、梁、屋根、階段等です。
水平投影面積:建物の真上から見たときの面積を言います。
この定義に基づき、延べ面積は建物全体の規模を数値化したものです。
2 延べ面積に含まれる部分
延べ面積には、次の部分が含まれます。
- 建物の全階の床面積: 地上階および地下階のすべての階。
- 主要構造で囲まれた部分: 壁や柱で囲まれた空間が対象になります。
- バルコニーや吹き抜けの扱い:
- 屋根や天井があり、壁で囲まれていれば面積に含まれます。
- 吹き抜け部分は除外されますが、吹き抜けの周囲にある廊下部分は含まれます。
3 延べ面積に含まれない部分
次のような部分は延べ面積に含まれません。
- 庇(ひさし)や軒先: 建物から張り出した部分で、壁や柱で囲まれていないもの
- 屋外の階段やエレベーター: 建物外部に設置され、壁で囲まれていないもの
- 駐車場スペース(場合による): 駐車場が独立した構造の場合、延べ面積に含まれないことがあります。
4 延べ面積が関係する法律や基準
- 容積率: 延べ面積を敷地面積で割った値(%)で、都市計画における建物の規模制限に影響します。
- 建ぺい率: 延べ面積ではなく建築面積に基づきますが、延べ面積が大きいほど建築面積が制約を受けることがあります。
- 消防法: 防火対象物としての規模や避難設備の設置義務は延べ面積に基づいて決まります。
例:1階が50㎡、2階が50㎡の建物がある場合、延べ面積は次のように計算されます。
- 延べ面積 = 1階の床面積 + 2階の床面積 = 100㎡
まとめ
いかがでしたか。
延べ面積は、建築計画の立案や法規制の確認において重要です。
計算の際は、設計士や専門家に正確な確認を依頼することをおすすめします。
以上です。ありがとうございました。
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