皆さんこんにちは。今回はAEDという機械について解説していきます。
実際に使ったことがある人は少ないと思いますが、
皆さんの生活の中で、目にする機会は多いと思います。
多くの場所に設置してあって、多くの人が使えれば、
多くの人が助かる可能性が高くなりますよね。
AEDについて一緒に学んでいきましょう。
また別の記事では、心肺蘇生法についても記載しています。
ぜひご覧ください。
1 AEDなぜ必要なのか?
AEDとは、自動体外式除細動器といい、電気ショックが必要な方を自動的に識別し、
電気ショックを行う機械です。
そもそも、なぜAEDが必要なのか。
それは成人の突然の心停止のほとんどが心臓がけいれんした状態になる「心室細動」という状態になることが多いからと言われています。
心臓がけいれんしてしまうと、全身に血液が送ることができなくなり、
そのままの状態の場合、約10分後には亡くなってしまいます。
そんな人にすぐにAEDを施すことができれば、
約50%の人が助かるというデータもあります。
このように心臓がけいれんした状態の方にすぐに施すことができるのは、他でもない一般市民の方々です。
だからAEDが必要なのです。
2 設置場所・台数は?
AEDの設置場所は主に、公共施設やコンビニ、駅等に設置してあり、
具体的な場所は「財団全国AEDマップ」で確認できます。
設置台数は約67万台と言われており、
住んでる街の至る所にAEDが設置されている状況です。
3 使用方法
では、実際に使用方法について説明していきます。
① 電源を入れます。緑色のボタンを押すか、蓋を開けると自動的に電源が入るタイプもありますので、忘れずに電源を入れてください。
② 電極パッドと呼ばれる胸に貼り付けるシール状のパッドを胸に直接貼ります。電極パッドには貼り付ける位置がイラストで示されていますが、具体的には胸の右上(鎖骨の下で胸骨の右)で胸の左下側(脇の下から5~8cm下)に貼り付けます。
③ 貼ったのを機械が自動的に確認したら、心電図(心臓の動きを図にしたもの)の測定を行います。その際は自動音声が流れますので、その指示を良く聞いてください。
④ 心電図の測定結果に基づき電気ショックが必要か否かを機械が判断します。電気ショックが必要な場合は、電気ショックのボタンが点滅したりしますので、誰も触れていないことを確認し、押しましょう。また、機械によっては自動的に電気ショックを流す機械もあります。
電気ショックが必要ない場合や、電気ショック後は胸骨圧迫をすぐに再開します。
⑤ その後2分おきに自動的に心電図の測定解析が行われます。音声メッセージに従い、心肺蘇生法を実施してください。
4 注意点
AEDを使用するにはいくつか注意点があります。
ただ、これに気を取られ、AEDをためらうことが無いようにしてください。
失敗しても、法的に罰せられることはありませんので、安心してすぐに人助けをしてくださいね。
・電極パッドについて
① 電極パッドには未就学児用(小学校入学前)パッド、小児用(中学校入学前)パッドといった、子供用のパッドが入っている場合もあります。それは、電気の容量を落として、使用する方法であるため、「成人に小児用パッド」や「小児に未就学児パッド」を使用してしまうと求めている効果を得ることができません。その逆では効果は得ることはできると言われていますが、その子のことを思うのであれば、適正な電極パッドを選んであげて下さい。
② 電極パッドを貼る位置に、貼り薬や湿布等がある場合はそれを剥がして電極パッドを貼り付けて下さい。なぜかというと、この薬品の成分があることで、心電図の解析がうまくできず、電気ショックで火傷してしまうことがあるからです。この剥がしたものは到着した救急隊へ渡して下さい。
③ 同じく胸が濡れている場合も電気ショックが表面の水に流れてしまって、うまく電気が心臓に届かないことになってしまいます。拭き取ってあげて下さい。また、電気が流れる位置は電極パッドから電極パッドに流れるだけなので、全身を服必要はありません。胸部分だけで結構です。
④ 胸毛が多い場合、肌に電極パッドが上手く密着しないため、胸毛が少なく、心臓を挟むことができる位置に電極パッドを貼るか、ガムテープで毛を剥がす要領で電極パッドを一度貼り、剥がしたのち、予備の電極パッドに変えて下さい。
⑤ 医療器具(ペースメーカー等)が胸に埋め込まれている場合、胸に硬いコブのような出っ張りがみえます。この出っ張りがある場合、この出っ張りから2~3cm以上離して電極パッドを貼り付けて下さい。
・心電図の測定について
心電図は心臓の電気的運動をとらえて測定解析しています。その際、身体を揺すったり、近くで歩いたりするとその動きを検知して正確に測定することができませんので、心電図測定中は動いたりしないよう、注意してください。
・救急隊到着後、AEDは貼り付けたままで結構です。AEDの中に初期の心臓の動き等が記録されている場合があり、助けるための情報の一部となります。状況に応じて救急隊が外したりする場合もあり、一概には言えませんが、外す必要はありません。
まとめ
いかがでしたか。
人を助けるため、動くことができる人は本当に尊敬できますよね。
今回の記事で学び行動したい方の背中を押せれば良いなと思っています。
終わりたいと思います。ありがとうございました。
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